参議院議員選挙も近いこともあり、勤め先の最寄の中野駅前では、
毎朝スピーカーから様々なメッセージが飛んでいる。気になるのは、とある中野区議(2期目)だ。
彼は候補者ではないが、彼が所属している政党の政策について
訴える声が、時折、中野駅に響き渡る。
彼がまだ普通の会社員だった頃、1度会ったことがある。
とある家電量販店の社員だった。名刺をいただいたが、確か
総務を担当していたと思う。
正直強い印象を持たなかった。
「あぁ、こんなに線が細い感じじゃぁ店頭に立って血管
浮き上がらせて『いらっしゃいませ~』なんて叫べないよな~。
だから総務なのかな」
などと思った。
それからしばらくして、彼が中野区議に最年少で当選した、と
噂に聞いた。それもかなりの上位だったという。
驚いた。う~む。一体どんな選挙演説をしたんだろう。
しばらくして、彼とお話しする機会があった。
名刺には「中野区議会議員」と書いてあった。本物だ。
僕は昨年から中野の会社に勤め始め、時々朝のロータリーで、
彼が演説しているのを初めて聞いた。
それは真正面を向いた声、線は細くなく、ぐっと力の入った、
しかし演説にしては透き通った声。
鳥肌が立った。
いや、声に、ではなく、あの線の細そうな青年が、こんな
ことができるなんて。いや、ちょっと違うな。
う~ん、何と言えばいいのか。
彼と最初に出会ってからたぶん6年くらいは経っていたと
思う。
この6年の間に、お互いにいろいろな大きな変化があったの
だろうな。
僕はだんだん声も線も細くなり、彼は声も線も太くなって
いった。そんな軽い自虐感もあったと思う。
仕事で辛い時期だったのだ。
そう、俺も大きな声を出して胸を張って、自信を持って
トコトンやれるはずだ!ハズなのだが・・・。
というので、なぜ鳥肌が立ったのか。それは今でもナゾである。
参議院議員選挙期間中、彼の声を中野で聞くのが楽しみだ。
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