2004年10月31日日曜日

観光しにイラクに行ったことがある

 うーむ、キーボードの打つスピードが極端に遅くなる。これについて

書こうとして、既に10分以上経つが、まだ5行か・・・・。

イラクで武装グループに拉致されていた、日本人旅行客の
香田さんが殺害されたことが確認された、というニュースを
ネットで読んだ。

心よりご冥福をお祈りします。

正直こんな決まりきった「お悔やみ」では表しきれない気持ちがある。
ちょっとポロッと涙も流れた。

香田さんより可能性は低かったが、僕もイラクで殺されていたかも
しれないし、香田さんの家族のように、僕の家族が非難を受けていた
かもしれない。

人ごとではない。

僕も今から11年前の1993年10月の3週間、イラクに滞在していた。
当時22歳。イラクといっても、クルド人が湾岸戦争以降フセイン政権に
対して蜂起してイラク北部に成立させた「クルド自治区」というところだ。

まだ治安は安定せず、クルド人同士の内紛やフセイン政権の工作員に
よると思われるテロ、欧米NGO職員の殺害事件などがおこっていた。

「安定せず」というより、結構治安は悪かった。そんなところに
何しに行ったのか。

実は観光しに行った。

別にジャーナリストになろうとも思っていなかったし、この地域の
情報を世界に知らせるんだ、といった使命感があったわけでもない。

トルコとの国境で、自治区の入国係官から聞かれた。

係「何しに来た。NGOか?CIAか?ジャーナリストか?」
吉「観光で来た」
係「?」
吉「ここがどうなっているか観に来た」
係「どうして」
吉「わからなかったから。知りたいんだ。で、どこに行ったらいい?」
係「ホントに観光客か?」
吉「そうだ。観光しに来たんだ」
係「わかった。私は我が国成立いらいこの事務所にいるが、
君はこの国で最初の観光客だ。よく来た!」(熱い握手)
吉「はぁ、どうも・・・」
係「で、どこに行きたいんだ?」
吉「いや。この地域の観光情報を持っていない。状況もわからないので、
どこに行けばいいのか教えてくれ」

思い出すと恥ずかしい。

この後の3週間、僕はずっと人づてで国内を旅行することになる。つまり
紹介が紹介を呼び、常に誰かと一緒に行動していたのだ。もちろん
同行者は常に銃を携帯していた。拳銃だけではなく、移動の車には
手榴弾、カラシニコフが詰んであることは当たり前。

そんな状況のなか、僕も香田さんのように誘拐され殺害されていた
可能性があった。

但し、クルド自治区と日本との関係というのが、別に自衛隊を
派遣していたわけでもないし、反日感情もなく、日本人だから
といってクルド人から殺される理由はほとんどなかった。

可能性としては、フセイン政権の工作員による暗殺だった。

当時クルド人自治区には、CIAや各国のNGOが活動して
おり、「フセイン政権はクルド人自治区を援助する外国人を
殺せば1万ドルの賞金を出す」と現地で噂されていた。

今思うと、無謀以外の何者でもない観光旅行だった。


香田さんが何しに行ったのかはわからないが、個人的には

2004年10月30日土曜日

運転手がいなくても運賃払いますか?

 まいどーも、よしばです。



最近更新が滞っております。

こちらに来て8ヶ月。だんだん上海に慣れてきて、刺激というか
自分なりの視点が固まってきてしまったのでしょうか。

うーむ。あまりよくないな。

最近バスで遠出もしてないし。


ということで、来週は来客バンバンなので、
再来週から再度気合を入れなおしてウロウロ
することにします。


■記録シリーズ

テーマ:バスの運転手がいないときでも、乗客はちゃんと
運賃を払うのだろうか。

調査日時:2004年10月24日19:10分前後
場所:徐家フイ路 大興街バス停 紅都建材市場行き218番バス
観察位置:一番前の席

218番は上海市の下町、大興街が始発で南部の紅都建材市場を
終点としている。

家に帰ろうと始発のバスに乗り込むと、運転手がタバコを吸うのか
トイレに行くのかわからないが、バスを降りていった。

運転手がバスに戻ってくるまでの間は約3分ほど。

次の数字は乗ってきたお客の数と運賃を運賃箱に入れた
(プリペイドカード含む)人数の記録である。


乗ってきた客の数:23人
そのうち運賃を支払った人数:17人
支払った客の率:約73%


不払い客には特徴があった。ズバリ「買い物帰りで
袋を持ったご婦人と連れの子供」。

数を具体的に数えたわけではないので確実ではないが、
支払わなかった6人の多くがそのようなご婦人と
子供であったと記憶している。

買い物袋を持っていて重くて手が空かないので
財布を取り出すのが面倒くさかった、子供も
親を見習ったものと思われる。

「上海人って意外に真面目ね」
「やっぱ上海人ってモラルねーなー」

どうとるかはアナタ次第である。

せめて子連れの時にはキセルするなよ~。

2004年10月28日木曜日

デザイナーは毎日がテスト

 まいどーも、よしばです。



季節の変わり目は気をつけろ、とよく言いますが、
早速風邪引きました。

月曜日夜の1時間ほど、ホテルの外で日本からのお客様の
到着を待っていました。(飛行機が遅れていた)

少しずつ頭が痛くなってきて、「寒さのせいかな~」と
思っていたら、翌朝鋭い頭痛が・・・。

仕事もあるのでいつもどおり7時半に会社に着くと、
平衡に座れません。でも仕事があるし~、となんとか
9時まで仕事するものの限界に達してしまい、結局
早退。

5時間ほど薬飲んでぐっすり寝たら、快復!!

結局寝不足だったのだろうか・・・。

ところで先日日本からいらっしゃったデザイナー(CD)さん
から、仕事について印象的な言葉を伺いました。

仕事についてお互いに話していたときに、その方がおっしゃったのは、

「デザイナーって毎日がテストされんだよね」

という言葉でした。


毎日毎日クライアントに対して数案を提出し、それが戻されて
再度提出(繰り返し)~。


うーむ、確かに毎日テストされている気がします。


いや、どんな職業でも同じかな?
結果が出るスピードが違うということかな?


すいません、もうちょっと考えてみます。


うーむ。

2004年10月23日土曜日

痛いくらいがスキ

 今日はいい天気でした。



気持ち悪いくらいに首が凝っていたので、いつもの
淮海中路のマッサージにGO。

ぎゅっぎゅっぎゅーとやられて「死ぬー」と感じるくらい
痛いくらいが好きなので、受付のお姉さんに「力の強い人ね~」と
浪越徳次郎ポーズでで注文。


来たのは同じ年くらいの笑顔が素敵な女性。「うーむ。
女の人で力強い人ってあんましいないんだよなー」と
思っていたら、とんでもございませんでした。

ちゃぁんと注文どおり、ヒーヒー死ぬような思いで
マッサージを受けさせていただきました。きっちり
90分。

マッサージ来たの久しぶりだったので、ついでに
足もやってもらって150元。


満足だ~。

2004年10月22日金曜日

馬車馬日々

 まいどーも、よしばです。


みなさんお疲れさまでございます。


ここ最近更新できない日々が続いております。これも
メール返信機能を使って日記を書いている有様です。

ブラウザ開けるのも面倒になっている今日この頃。


最近は6時半起床7時半出勤という日々が続いております。

朝早いとバスも会社のエレベーターも空いていて
いい感じです。

近所のスーパーの前庭には焼き芋の屋台も出ていて、
芳しい匂いを周囲に漂わせております。


といった感じで、今日のところはお許しアレ~~。

2004年10月14日木曜日

拍手してしまう物語

 まいどー、よしばです。


ご無沙汰しております。


日本で買って、上海に持って帰ってきてから何度も読み直して
しまっている本があります。

須川邦彦「無人島に生きる十六人」(新潮文庫)

明治31年、船が難破してミッドウェー沖の無人島に
流れ着いた16人の日本人たちの物語です。


椎名誠氏が解説で「この本の中で活躍する闘志と
耐久力に満ちた明治の男たちの喜びと悲しみ痛快冒険譚に
たくさんの拍手をーー」

と書いているとおり、確かに拍手してしまった。


ただ単純に冒険譚としても面白いのだが、従業員16人の
企業が未曾有の危機を乗り切る、といったビジネス物と
しても読むことができます。

戦前子供向けに書かれた本ということもあり、何度
読み直しても疲れない。


久しぶりにいい物語に出会いました。

高尾駅ホームの弾の跡

 こちらは中央線高尾駅1番2番ホームの弾の跡。こちらは航空機から射出された弾は旧レール製の柱を貫いている。沿岸の都市だけではく、内陸の八王子まで空襲されるとは驚いたことであろう。こちらも駅の再開発でどうなってしまうのか。保存されるのであろうか気になる。