最近ガスレンジの調子が悪かった。
2つあるコンロの右側が、火を点けると
だんだんゆっくりと炎が小さくなる。
そしてやがて消えてしまう。
その消え方が、ゆったりゆったりしゅしゅしゅしゅしゅ~、
と消えてゆくのだ。
青くて透明な生き物が、ゆったりと小さなガス噴出し口の
穴の中にウツボのように入ってゆく。
生き物のような消え方だ。
困った。
中を掃除したりしたのだが、治らない。
致し方ないので、メーカーのリンナイに電話。
24時間365日対応。
素晴らしい。
その場で解決するわけじゃなく、後日修理センターから
アポ取りの電話が行く旨説明を受ける。
でもその場で話を聞いてもらえるだけでも、こちらの
心理的な不安感は軽くなる。
素晴らしい。
次もリンナイを買うぞ。
さて、翌々日に近所のリンナイ特約店のおじさんが
やってきた。
ノンビリした感じの人だ。
レンジの蓋をあけて、ノズルを掃除したりしてくれる。
「ん~、虫ですかねぇ~」
ノンビリした口調で言う。
「そうですか。虫がいるんですか?」
「時々ね、いるんですよ、虫が」
ドライバーで部品を外してゆく。
「あぁ、いましたよ、虫が」
それは直径4ミリほどの小さな金色の管状の部品の中に
丸まっていた。
白い虫。
直径3ミリくらいで長さが6ミリくらい。
何かの幼虫のようだ。
妻が「メイガの幼虫だ」と言った。
ふ~ん。
その部品はガス管とガスの噴出量を調整する弁を繋ぐところに
あった。
「コイツがね、細い管の中で右に行ったり左に行ったり
動くんで、ゆっくりゆっくりと炎が小さくなっていったんだと
思いますよ~」
その白い幼虫は、金属製のピックで管からつまみ出され、
シンクの淵でゆるゆるとうごめいていた。
「天然ガスでもね、死なないんですよ、虫は~」
「へぇ~、死なないんですか~」
「なんせ『天然』ガスなんで、死なないんですよ~」
「『天然』だからですかね~」
なるほど。
炎がゆったりゆったりしゅしゅしゅしゅ~、と生き物のように
消えていった理由がコレだったのだ。
生き物がゆったりゆったりと管の中を動いて、しゅしゅしゅしゅ~、と
炎を動かしていたのだ。
なるほど。理にかなっている。
出張費含めて4420円也。
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