実は富山県には泊まったことがない。
立山黒部アルペンルートも行ったことがない。
妻と、次に2泊以上で旅行するなら富山・青森・伊勢のどれか、という
話をしている。
富山に行ったら、やっぱり鰤を食べたい、と思っていた。
ところが今年は大変な不漁だという。
「氷見・永芳閣の女将と板前のおいしい日記」
鰤を売りにしている観光地にとって、その産物が不漁とは
大変難しい話だ。
北海道で鮭が遡上してこなかったら・・・。
茨城でアンコウが捕れなかったら・・・。
北陸から山陰にかけて、カニが捕れなかったら・・・。
佐賀関で鯖や鯵が捕れなかったら・・・。
他の産地から産地偽装で持ってきちゃう業者が
出てくるよね、やっぱり。
旅行者も、ついついその地に行けば、名物が食べられると
思ってしまう。
でも相手は生物。価格は市場で決まる。
年によって、漁獲高が違うのは当たり前。
1泊2食12,000円の宿で、鰤の刺身が去年は
10切れ付いてきたが、今年は3切れ、ということは
十分ありえるのだ。
都会から来る旅行者に、この当然ともいえる価格決定
システムが理解されるのだろうか。
日本漢字能力検定協会が公募で選ぶ今年の漢字は「偽」
だったそうだ。
氷見に「偽」が出回った、と話題にならないように祈る。
でも「偽」って何だろうか。
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